あらすじ
民間託児所「くちなし園」。
意識の戻らない娘。日ごとに減っていく園児。口を閉ざした、息子。
二児の母である所長は、そのすべてを抱えたまま、今日も園の鍵を開ける。
ある日、終業間際のくちなし園に失踪していた所長の夫が現れる。
「俺は、この託児所の存続にかかわる秘密を知っている」。
託児所に関わる人々の歪んだ感情と思惑が交差し、
長い長い一夜のなかで、ある家族の「秘密」が明かされていく。
人と人との繋がりとは一体何なのか。
手を伸ばすことも、掴むことも、できなかった人たちの物語。